☆速水 章乃(はやみず あきの)先生
大日本茶道学会 茶道教授。御襲名"仙章。古来より日本文化に根強く座す茶道。 しかしながら表・裏千家に代表されるその流派の多くは世俗文化との交わりを遮断、 因習という殻に閉じこもり、より内なるものへの追求を意図する形式を重んじる文化でございました。 大日本茶道学会とはそのような様々な制約を打ち破り茶道本来のあるべき姿を顧み、 派閥や流儀を超越し、共に研究や交流の必要性を説いた”仙樵居士”により明治31年(1898) 京都市東山高台寺にて創設され、茶人の自由気風を謳い意識改革を促してきた流派です。 速水章乃先生(以下章乃先生)は大日本茶道学会・茶道教授"仙章"として、 やはり同組織名誉教授のお母上様と共に茶道本来の教えを伝承し数多くの門下生の育成に 日々尽力されております。また章乃先生の茶道を通した日本文化各分野への造詣は深く、 その幅広い知識は焼き物から骨董・絵画にまで及びます。現在章乃先生は某所医療機関・ 薬局長の役職にも就かれており、薬剤師としての観点から日本医療界のあるべき姿をも研究・ 模索しておいでです。プライベートでは学生時代から弓道や競技スキーであるモーグル等の 選手としても活躍し功績を残され、かたやご家庭では美人三姉妹の教育熱心な母親として、 まさにスーパーミセスを体現しておられる女性です。 弊社とは創業当時からの深いお付合いでございます。ご婚約指輪に始りご結婚指輪、 カジュアルジュエリー、シルバーアクセサリー、輸入時計まで幅広く弊社商品をご愛用頂いております。 その優しく厚い人望ゆえ章乃先生の周りには常にご友人が集い、ご自身のみならず、 甚だ数多くのお客様のご紹介も賜っております。社員一同この場をお借りしあらためて御礼申し上げます。
速水章乃先生近影
さて、そんな章乃先生を語る上で忘れてはならぬものの一つに、武論尊氏/原哲夫氏原作・人気漫画コミック「北斗の拳」がございます。
無論、当筆者もリアルタイムでの元祖「北斗の拳」の熱烈な読者の一人でありましたし、遡る事高校時分には毎週月曜日の 少年ジャンプの発売を心待ちにしていた記憶もございます。又、現在でも変わらぬ一支持者としての自負もございます。 しかしながら章乃先生の場合、「北斗の拳」コミック全巻からTVシリーズ全話収録DVD BOX、及び「北斗の拳」のルーツを描いた 「蒼天の拳」は当然の事、かたやキャラクターグッズからフィギュア等に至るまで、その関連物の殆どをご所有愛蔵なさっている事は 言うまでもなく、「北斗の拳」が今やご自身の思想、哲学、宗教にまで昇華していると明言し憚りません。プライベートにて家族共々で 饗す食の席で、時折章乃先生が「北斗の拳」論を女性の立場で静かに優しく、そして的確に力強く説く時、我々が自己を安易に 北斗フリーク、北斗マニアと称すは正に愚行かなと悟らざるをえません。 以下は章乃先生が「北斗の拳」に対する想いを我々に語った内容の一部抜粋でございます。 章乃先生並びに当サイトのご愛読者皆々様にはスペースの都合により全てをお伝えできず誠に心苦しい限りではございますが、 何卒ご理解の上、ご容赦頂ければ幸いに存じます。なお、今回は章乃先生(以降A略)と弊社SUISHO(以降S略)とのインタビュー形式にて 掲載申し上げる次第です。
S:「北斗の拳」には実に多彩な人間模様が描かれます。単純に一番好きな登場人物は?
A:もちろん主人公のケンシロウです。
S:なぜ?どんなところが?
A:一言では到底語り尽くせませんが、一子相伝・北斗神拳伝承者であり最強の男であるケンシロウは、 過酷な修行や数々の死闘を通してだけでなく、内に秘めた悲しみや優しさによって最強となった人物。一言で言うならば、 彼は権力や地位のためでなく、只々「愛」のために戦う男。「愛」と共に在る男。私は女ですし、女性の立場からすると、 そんな愛ある故に常に直向き(ひたむき)なケンシロウ像に強く惹かれるし、憧れます。
S:次に挙げるなら?
A:ラオウです。
S:なぜ?
A:作品中で絶対的な地位を築き、ケンシロウと互角の強さをみせたラオウ。神をも凌駕し、この世の覇者になろうとしたラオウもまた、 実はケンシロウと並ぶ深い慈愛の心を持った男だったから。後半の(テレビ放送でいえば北斗の拳2)ラオウ伝説からもわかるように、 弱き者を助け悪を懲らしめる救世主をケンシロウとは違った形で演じており、そんな男心が時として涙を誘った。ケンシロウとの 双璧的魅力が際立っていた。
S:なるほど。未だに冷めやらぬブームからしてもケンシロウとラオウに関する人気は誰もが周知な部分でしょう。 それではあえて他に挙げるなら?簡単な理由もお聞かせ下さい。
A:あまりに魅力的なキャラクターが多い作品なので難しい質問ですが、それでは今回は二人の人物を挙げさせて下さい。
S:はい。ではまず一人目は?
A:ファルコです。ファルコの天帝一筋に仕える様は見るも心地良く、彼が自分の片足と引き換えに村の人々を守ったエピソードには 深く感動させられます。
S:もう一人は?
A:黒夜叉です。忘れてならないのは北斗宗家の男には代々最強の拳士が仕えるいわれが存在し、ケンシロウの永遠の従者として影の様に仕えたのが黒夜叉です。 強さはもちろんですが最後の息を引き取る時の優しい微笑みが印象的でした。
~中略陳謝~
S:これも大変難しい質問とは思いますが、作品中で特に心打たれたシーンは?
A:これも沢山ありすぎて(笑)。だけどがんばって一例を挙げるなら、ケンシロウとリンが結ばれるのかと思わせて (ユリアの許可も降りたのに)、リンをバットの元へ送るシーンですね。あそこでリンを受け入れて2人で旅立っていたらケンシロウは ただの屈強な男でしかなくなり、私もここまではのめり込まず、何度も読み替えしたりDVDまで買わなかったでしょう。ユリアの思い出を 胸に、リンの幸せを願うケンシロウこそ真の強さを持つ男なのだと感じます。
~中略陳謝~
S:「北斗の拳」の何がそこまで先生を惹き付けるのでしょうか?
A:そうですね、なぜ「北斗の拳」がこれほどまで私の心を捕らえたしまったのか。何の為に戦うのか?己の拳を世に知らしめる為では無く 、最初に言った様にケンシロウの存在そのものが愛のために在るからです。愛ゆえに戦わなければならなかった悲しみ。そんなケンシロウ に強く惹かれるのではないかと思います。次々と現われる強敵(ライバルという)たちとの戦いを通し、彼等の秘めた悲しい過去をも 背負ってしまう優しさ。単純ですけど、これぞ男の中の男!って感じです。
~中略陳謝~
S:最後に何か一言ございますか?
A:ほんとうはケンシロウの実兄である修羅の国のヒョウやサヴァの国のサトラたちもお気に入りですが、 今回はこれくらいにしておきます(笑)。
S:余談ですが「北斗の拳」全話収録DVD BOX購入と同時に、就寝前の北斗観賞の為、寝室にもわざわざ大型液晶TVとDVDプレーヤーを 設置したという噂は本当ですか?
A:事実です。主人には反対されましたが押し切りました(笑)
S:この度は有り難うございました。また機会がありましたら宜しくお願いします。
A:はい。いつでもどうぞ。それから○○さん、「蒼天の拳」は読んでいますよね?(笑)
S:はい、コミックBUNCHは都度愛読しております。
~終了~
追記として、章乃先生の旦那様である智行氏は筆者の古くからの友人でもあり、現在は某外資系製薬会社勤務、 同分野の薬科博士として新薬開発を指示し統括する立場にあります。高校時代はパンクROCKに興じ、某薬科大学では体育会スキー部主将、 反面昔から漫画やアニメ等の所謂オタク文化にも深く精通しておいでです。多趣味で有名な氏が現在没頭しているのはクッキング。 数年前より自ら自宅の庭に食用ハーブガーデンを開墾、愛すべき妻・愛娘達を喜ばせるべく、見事絶品な料理作りに日夜手腕を 奮っておられます。時折送って頂く、主にパスタ料理に用いる氏特製の唐辛子とニンニクが効いたオリーブオイルは究極です。 智行氏の「愛ある故に強く優しい」内面はケンシロウとも完全にシンクロしておりますが、氏の朗らかさを絵に描いた如き外見は、 ケンシロウとは全くもって対照的と申せましょう(笑)
以上、ご夫妻様共々、今後とも引き続き(有)粋商に貴重なご指導ご鞭撻ご愛顧を賜れますよう何卒宜しくお願い申し上げます。